一箱本棚で自分を表現することが楽しい
Iさん、Tさんご夫妻
2025.06.21
──今日はインタビューありがとうございます。早速ですが、最初の質問です。
──おぼろづきよを知ったきっかけは何ですか?
Iさん:新聞記事ですね。岐阜新聞を見ました。それがきっかけで、まず訪れて、本を借りて、1か月後に本棚オーナーになりました。
──どうして本棚オーナーになろうと思ったのですか?
Iさん:おぼろづきよに出入りされている他の本棚オーナーさんを見て、単純に楽しそうだなと思いました。あとは、本棚オーナーじゃないけど近所の方も来て、芸術の話をしたこともあった。本や芸術について話す場はなかなかないし、仲間に入りたいなと思いました。
──初めて本棚に本を並べた時どんな気持ちでしたか?
Iさん:大人にこそ絵本をという想いがあるので、家の中の絵本を出してきて選びました。夫婦で一緒に一つの箱に並べるので、私の世界と主人の世界の調和みたいなことは意識しました。
Tさん:自分の思い入れの強いものを並べて、そこに誰かに伝わるものがあれば素敵なことだと思った。次の世代に大事に引き継ぎたいもの、少しでも残したいものを並べている。そういう主張ができる本棚、おもしろいと思った。
──本棚オーナーをやってみての感想を教えてください。
Iさん:分かったことは絵本は借りられるよりその場で読まれることの方が多いということ。持ち帰って借りて、家で読み聞かせできる本もありかなと思いました。
あと、本棚オーナーさんは40人くらいなので、ちょうどいい人数だと思う。他の本棚オーナーさんの棚に並んでいる本を見て、今の世の中が分かることもある。また、本棚オーナーのイラスト部や編み物部があって、自分は参加してないけど、他の人たちが楽しんでいるのを感じるだけで楽しい気持ちになります。
本棚オーナー限定のLINEのオープンチャットで時々館長から来るお知らせも、返信やリアクションは特にしなくていいので気楽に見れて楽しいですね。2か月に一回、リアルの本棚オーナー会があるので、何か話したい時はそこで話せるのもいいですね。
Tさん:今の感覚を本を通して知れるのが大きい。あとは、世代を越えて人と接することができる場。他にはなかなか無いと思う。
──これから、本棚オーナーをやってみたいと思っている方に一言お願いします。
Iさん:「楽しいよ!世界が広がるよ!」と言いたいですね。他の人の本棚を眺めてるだけで、「今、こんな本があるんだ。もっと知りたい」と視野も広がります。今の世の中が、がんばらなくてもいい、自分の意見を言わなくていい、という風潮の中で、30センチの箱の中で自分を表現することの楽しさがあります。
押し付けがましくないのがいいですね。本は静かにそこにあります。対面だと同じことを伝えようとしても、ついつい押し付けてしまうこともあるかもしれません。
Tさん:特に50代、60代になると視野が狭くなったり、頑固になったりしがち。こういう場所にふらっと来れると、自分の世界が広がるのでおすすめしたいですね。
ここは、たくさんの本を分類して並べているわけではなく、一人ひとりのこだわりの選書が集まっている。ふっと、今まで読まなかった本と出会い、借りて読んでみると、世界が広がります。他のところではなかなかない感じ、人間ぽくていいと思う。
──ありがとうございました!
